東亞寫眞タイムズ

日本では単純に「ホーム」と呼んでいますが、正確に言うと、「プラットフォーム」・・・台とか基盤という意味です。大勢の客を安全に早く乗せるために考え出されたそうで、特に通勤利用にとても役立つ存在です。

 

ところで、松本清張の「駅路」という小説をご存じでしょうか?ドラマにもなっています。 文庫本のあとがきに、旅先の駅の立ち食いうどんが美味いのは帰る場所があるからだ・・といったような記述がありました。 流れ流れて、あてどのない放浪者にそんな感慨は湧かないらしいです。 さて、その「駅路」の主人公は定年を迎えた銀行員で、妻を捨て若い愛人と残りの人生を楽しく過ごそうと計画の上失踪。しかし、悲しい結末が待っているのです。

 

清張先生の小説の多くは、ある種紀行文の趣があり、ずいぶんと旅情をかきたてられたものです。ほとんどの作品は10代の頃に読み倒しましたが、当時すっかり引き込まれてしまい、社会人になってからも、一人で鉄道旅行に出かけては旅の感傷に浸っていました。 何十年も前、北国の寂れた駅のプラットフォームにリュックを背負って立っていた若者の私。

 

あの頃は塗装の剝げた汚いPENTAX  SPを首からぶらさげておりました。会社の備品だったのですが、露出計が作動せず、重くて操作が面倒だと皆から嫌われて放ってあったので、私が拝借。辞める時に返却しようとしたら「ガラクタ置いて行くなよ」と課長が笑って言ったので、有り難く頂戴。50mmF1.8が付いていましたが、それも現場用には使いづらかった原因のようです。「ガッチャ」というシャッター音が今も耳に残っています。

 

写真は北陸本線の小さな駅で撮影しました。初冬の遅い午後でした。

 

 

 




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