東亞寫眞タイムズ

涙の季節

新卒で就職した年のクリスマスイヴは、東京のはずれの宿舎におりました。といっても旧陸軍の建物で、年代物。幽霊が出そうな場所でした。

 

宿舎にいる先輩、同僚たちとともに、クリスマスパーティーを計画、食べ物やビールを調達する軍資金は現場で出た廃材、残材を勝手に売り飛ばした代金。現場近くで無断伐採してきたモミの木に飾りを付け、立派なクリスマスツリー完成。・・・こんな作業は速攻。チームワーク抜群でした。 誰かがいつまにかサンタの帽子も入手していました。

ちなみにパーティー会場設営の総指揮を行った先輩は後に代表取締役に就任しております。泥棒集団のリーダーだったのに。

 

理不尽な先輩に、「男ばかりじゃつまらん。女の子探して連れてこい」と強要され、夕暮れの街へ。 思いついたのが、某電気メーカーの女子従業員寮。帰ってくる女の子たちに片っ端から声をかけ、無視されたり、断られたりした挙句、やっと応じてくれたのが九州出身の22歳。ちょっとポチャだけど、今陽子さんのような印象の目鼻立ちがきりっとした大柄な娘でした。彼女の仲間も数人参加してクリスマスパーティー開始。先輩自慢のサンスイでレコードをかけ、ダンスなど楽しむうちに、最初はしとやかだった女の子たちも、酒が進むとだんだん陽気になり、宴もたけなわの頃には本性が・・・。 酒に弱い私は隣室の破れたソファーに沈んでいました。 そこに陽子さん(仮名)が入ってきて、寝ている私に乗りかかり、冗談半分で腰を振り・・・彼女はレザーのスカートを捲り上げていました。もちろん真似だけで、実際に行為はしていませんが。体重がぐっとのしかかり、酒と女の匂いにクラ~っと来ましたね。パンストを通してぼんやり見えたビキニパンティは淡い紫色だったような気がします。

 

陽子さんとはよき友人となり、その後も交流がありましたが、いかんせん出張の多かった私はデートの機会をしばしば逃し、ついぞ疎遠になってしまいました。 しばらくして、彼女は職場結婚。しかし、1年余りで離婚して帰郷したそうです。早口の九州弁が可愛い、おしゃべりでよく笑う女性でした。今頃どうしてるのかなあと思うことがあります。幸せであって欲しいです。

 

 

 

 




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