東亞寫眞タイムズ

引き際

知人の一人が先頃自営の事業を閉じました。彼は8年前に父親から引き継いだ問屋業を父親の他界と同時に清算を開始。負債を遺すことなく終わらせました。数人の従業員は多めの退職金を払って解雇。会社を利益を出していましたが、近年インターネットの発達で、誰もが必要な品物を必要な数量にて適切な価格で即日入手できる時代となり、自分たちのような形態のビジネスは役目を終えたのだと。近く、資産を整理換金し、老母を連れて奥様の故郷の地に移住するとのことです。

 

その昔、不肖この私も、当時働いていた小さな会社の後継者に推挙されたことがありました。

亡くなった父親の代わりに急きょ社長に就任していた娘との結婚が条件。私より2歳上、ウルトラセブンのアンヌ隊員によく似た美人にて向こうも乗り気だったので心動いたのですが、つきあい始めの現妻のこともあり、猛烈に悩んだ挙句、丁重にお断り。正直アンヌ隊員を食べたかったけど・・・。社員20名くらいの企業でしたが、売り上げの90%以上が1社の下請けで植民地状態、そして、アンヌ隊員が元請先のえらいさん推薦の男と結婚したのを機に私は退社しました。しかし、アンヌ隊員は不運でした。夫となった男はただのバカ。「これが帝王学だ」と従業員を見下してこき使い、外車をせびり、会社の金をごまかして飲み歩くだけでなく、自社の女性事務員に言い寄るなどもあり、数年で離婚に。

 

時代の変化か、会社はすでに廃業して影も形もありません。私がアンヌ隊員と一緒になっていたら今も存続していたはずと当時の仲間は言います。でも、これでいいのだと思っています。その後、1社を経て、友人と起業しましたが、考え方の相違大きく、これでは共倒れと8年後に解散、勤め人に戻りました。そして人生の引き際を間もなく迎えんとしておるわけです。金も名誉も遺恨も残さず美しく。

葬式代くらい置いてけよと息子らに怒られそうですが。。

 

アンヌ隊員は従業員だった男と再婚。男の実家である瀬戸内海の島でレモン栽培に励んでいるらしいです。

 

 

dsc_0005

 

 

 




ブログ・お知らせ

リンク

リンク