東亞寫眞タイムズ

オリンパスペン

このコンパクトカメラは57年も前に製造されたオリンパスペンSというモデルです。当時20代半ばだった米谷美久というエンジニアが設計しました。すでに故人となられておりますが、国内だけでなく、世界の写真関係の人々に広く知られた米谷氏が展示会に行くと各国の雑誌記者やカメラファンに囲まれ、サインを求められる等、まるで俳優のごとき人気者だったそうです。

 

オリンパスペンに憧れ、何度もカメラ店のショーウインドーを見に行った小学生の頃。もちろん貧しい親が買ってくれるはずはなく、当時の子供たちのほとんどがカメラに触ることなどない時代でもありました。時が流れ、自力で買える年齢に達した頃には固定焦点のハーフサイズなど見向きもされなくなっていましたが、私の心の中でオリンパスペンは今も世界一のカメラであり、写真への興味の原点でもあります。

 

固定焦点はピントが甘いという先入観が多くのユーザーにあったようですが、距離をきちんと測って撮影すると、解像度の高い綺麗な写真が撮れます。しかし、所詮ハーフは玩具だとの悪口が多かったこと。ハーフサイズにした理由はフィルムが高価だったから。しかし、庶民が買える安価なカメラは中高生の修学旅行や家族のレジャー用に普及し、写真業界に急激な発展をもたらしました。驚異の低価格で発売した小型カメラ。何と機能美に溢れた素晴らしいデザインでありましょうか・・・。

 

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