東亞寫眞タイムズ

切ない思い出

中2の春に隣県から転校してきたMちゃんという女の子がおりました。バレーボール部で活躍し、学業成績もよく、高校は県下きっての進学校へ。当時の身長167cm、小顔でいわゆる八頭身にて目元涼やかな美人。級友男子諸君の憧れの的でしたが。私などは「気持ち悪いチビ」とか言われてまったく相手にされず。最終的に170cmは超えましたが、中学までは160cmにも届かない小柄で薄汚い子供でした。

 

そのMちゃん、なぜか高校卒業後しばらくで結婚。これは驚きました。そして20年近い月日が流れた、ある冬の日。お昼休みに職場近くの食堂へ行ったらMちゃんの面影が残る女性とその夫と思しき男が食事をしていました。夫の方は防寒コートの建設作業員風にてガタイよく傍若無人な感。女性は古びたジーンズにブルゾンで傷んだ髪。一目でいい生活をしていないのが見てとれました。当然ですが、私は素知らぬ顔。男が不意に「M、お茶注いでくれ。気がきかんのぉ、お前は」と声を発したので確信しました。あの美人だったMちゃんが・・・非常に切ない思いに駆られた瞬間でした。それきり会うことはありませんでしたが、俯いて丼物を食べるMちゃんの疲れ果てた横顔は忘れることができず。美人で成績よくスポーツ得意だったら必ず幸せになれるわけではなく、出会う男次第だと痛感しました。この話を妻にしたところ、「まったくその通り。私もついてないわ」と。%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%ab%ef%bc%91

 

 

 




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